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オリーブ通信の第2弾です。今回サルコペニアについてです。聞きなれない言葉だと思います。この意味は、加齢に伴い筋力が衰えていく現象をあらわした言葉です。この現象は、高齢者の生活の質を規定する要因であり、転倒の原因のひとつと考えられています。通常の筋力は20歳から30歳代にピークを迎え、その後徐々に低下します。そしてその速度と程度は筋によって異なり、大腿四頭筋、殿筋、腹筋、背筋などで顕著であるといわれています。30歳以降の筋量減少は、10年あたり5から10%にもなり、50歳代以降に顕著化するといわれており、サルコペニアは早期から進行していると考えられています。また筋肉は糖代謝の大半を占める臓器であるともいわれており、筋肉量が減ることで、糖尿病、心血管系疾患の潜在的リスク要因といわれています。さらに変形性関節症による痛みの要因も影響しているといわれています。ただ現在ではサルコペニアの統一した明確な定義はなく、まだ研究が続けられています。ここで運動に関してですが、ウォーキング等の有酸素運動は効果的でしょうか?実は生活習慣病の予防には効果的ですが、筋肥大や筋力増強効果は極めて低く、サルコペニアの予防には限定的です。一般に筋肥大や筋力増強には筋力トレーニングが最も効果的であると考えられています。リハビリテーションの中で自分のペースに合ったトレーニングを身に着けていきましょう。

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