クリニックのお便り便として、2013年からオリーブ通信を執筆しています。
そのはじめの内容を今回取り上げたいと思います。骨粗鬆症についてです。これは、女性、特に閉経後にknりの頻度でおこる病気であり、よく見落とされる病気でもあります。皆さんの多くはおそらく転倒しても太ももの骨やせぼねの骨が折れて動けなくなってから治療がはじまると思われています。しかし、そうなる前から症状が進行していることが案外多く、症状のないまま過ごされていることも多いと思います。一度このような骨折をおこしたら、その後のからだにいろんな障害を引き起こし、一生それを背負わなくてはなりません。いわば、骨の変形で腰が曲がったり、下肢の筋力が落ちたりすることで、胃腸障害、心臓や肺の機能低下、転びやすくなる8再骨折)、慢性の腰痛、歩行障害などさまざまな合併症を起こします。持病(糖尿病や関節リウマチ等)をもっていない人でも60歳台後半から注意が必要と考えます。ぜひ早めの診察をおすすめします。